インスリンポンプを使うなら スパイベルトは必須! ~人目を気にしない糖尿病治療生活~ |
はじめに |
私は1型糖尿病でインスリンポンプをかれこれ2年弱使用しています。
それまでペン型注射器(MDI)でインスリンを投与していたのですが、
インスリンポンプに変えることでかなり治療が楽になりました。
糖尿病の治療を飛躍的に改善してくれるインスリンポンプですが、
使用してみると色々と気になる点も出てきますよね。
そんな気になる点を解消してくれたのが、
現在私が活用しているSPIBELT(スパイベルト)というケースです。
そもそもインスリンポンプって何? |
まず、インスリンポンプを知らない方に簡単に説明します。
このサイトにたどり着いた方は既に使用されている方が多いと思いますけどね。
この機器は、1型糖尿病の方やインスリン療法が必要な2型糖尿病の方向けの医療機器です。
画像の右のほうにある黒い機械がインスリンポンプです。
これを操作してインスリンを投与することができます。
「csii」や「SAP」と呼ばれている治療方法であり、
どちらもインスリンポンプという機械からインスリンを投与するものですが、
SAP療法はCGM(持続血糖測定器)という医療機器を体に装着することによって、
24時間リアルタイムに自分の血糖を測定・確認することができます。
※正確には血糖値ではないみたいなので血糖自己測定(SMBG)は必要です。
また、低血糖や高血糖になった際にお知らせしてくれる機能もついている優れものです。
ただ、もちろんメリット・デメリットがあります。
インスリンポンプのメリット |
注射の回数が3日で1回になる!
治療に使用するインスリンの種類が1種類に! 人目を気にしてペン型注射(MDI)をする必要がなくなる! |
1つめのメリットは注射の回数が激減することです!
私はペン型の注射器を使っていた際は1日4回ほど注射を行っていましたので、
注射の回数が3日で1回になったのは衝撃的でしたね!
ずっと注射をしてきたので慣れているとはいえ、うれしいものではありませんから。
2つめのメリットは管理するインスリンの種類が1種類になることです!
たしか私がいま使っているのがヒューマログだったと思いますが、
トレシーバという1日1回打っていた時効型と呼ばれるタイプがなくなりました。
インスリンポンプが超即効型のヒューマログを少しづつ注入してくれるので時効型は不要になるようですね。
3つめのメリットは人目を気にしてペン型注射(MDI)をしなくて良いことです!
私は割と外出先でもその場で注射しちゃっていましたが、
女性や年頃の子供だとそうもいかないですよね。
みなさん人目を気にして席をはずして注射しているという話を患者会で良く聞きます。
インスリンポンプならその場で操作してインスリンを注入しても他の人にはわかりません。
患者会で話を聞くとこれが1番うれしいと考える人も多いみたいですね。
インスリンポンプのデメリット |
激しく動くとベルトからインスリンポンプが外れることがある…
誤ってチューブをひっぱってしまうことがある(特に小さいお子さん)… |
もちろんデメリットもあるんです。
上記2つのデメリットに共通する原因は「常時装着が必要」ということです。
インスリンポンプには衣服に装着するためのクリップが付属されているのですが、
しょせんはクリップなので外れることも多々あるんですよ。
スポーツしちゃうと割とすぐに外れますね。
ポンプユーザーのお子さんだと学校で体育や運動系の部活の際に扱いに困っているみたいです。
ポケットに入れちゃってもいいですが、そこそこかさばりますし、
部活のウェアによってはポケットもなかったりしますよね。
少しだけ運動するくらいならば一時的にインスリンポンプをはずせば解決ですが、
部活やサークルだと長時間運動することが多いですよね。
そうなるとインスリンが必要になるのでポンプの装着が必須になってしまいます。
また、身体とポンプをつないでいるチューブもデメリットです。
こちらはインスリンポンプを使っている限り避けられない点ですが、
これが原因でインスリンポンプが身体から外れたりしちゃうことがあります。
例えば、チューブが遊んでいてドアノブにひっかかっちゃうなんてことはわりとあります。
私は風呂上りにパンツ一丁でポンプを手で持ちながら歩いていて発生しました。(笑)
これらのデメリットを解消するのが患者会で聞くことも多い「スパイベルト(SPIBELT)」というケースなんです。
デメリットを解消するスパイベルト! |
スパイベルト(SPIBELT)は本来ランニングやロードバイク等の運動をする際に、
財布や携帯電話等の小物を持ち歩くために作られたアイテムです。
インスリンポンプのために作られたものではないため、
ポンプユーザーでもご存じない方が多いと思います。
しかし、インスリンポンプのような小型の機器を常に持ち歩くのに非常に適しており、
ポンプユーザーで使い始めている方が年々増えていっている気がします。
私は20代の男性で普段スーツを着て仕事をしております。
いつもワイシャツの下にインスリンポンプを入れたスパイベルトを着用しているのですが、
スパイベルトの存在を指摘されたことはあまりありません。
※着替えの際等見える際はもちろんあります(笑)
1型糖尿病を隠している訳ではないのですが、
社外の人間と会う際などに余計な説明をしなくて良いことはうれしいですね。
着用時の写真がこちらです
装着するとこんな感じになります。
どうでしょうか?パッと見ると服の下にインスリンポンプがあることがわかりませんよね?
このようにスパイベルト(SPIBELT)と使うことによって
インスリンポンプを使用する際の悩みを解決できることも多いです。
人目に触れないようにインスリンポンプを使用したい…
インスリンポンプの装着場所に困っている… 小さい子供がユーザーだけど動き回って壊さないかor外れないか心配… |
糖尿病の患者会に参加した際に、
インスリンポンプの使用をためらう理由として良く聞くのが上記のものです。
治療法として良いものだというのはみなさんご存じのようですが、
これらの理由から使用を拒む人が多いようですね。
病院で先生にこれらの悩みを相談しても、
先生は糖尿病治療のプロであって、インスリンポンプのプロではないので、
ケースやスパイベルト(SPIBELT)についてはあまりご存じないと思います。
また、インスリンポンプのメーカー(メドトロニックさん等)の方も、
スパイベルト(SPIBELT)は自社の製品ではないので、
知っていたとしても患者側から聞かれない限り積極的に周知しないでしょう。
このような理由で、ポンプユーザーにあまり周知されておりませんが、
一部の方はスパイベルト(SPIBELT)の有用性に気付き、
患者会等で少しづつそのことを広めてくれています。
スパイベルト(SPIBELT)を使用することによって、
インスリンポンプが人目に付きにくくなりますし、
装着場所の問題も解決します。
また、スパイベルトの中にチューブのあまりも収納することによって、
ひっかかったり誤ってひっぱってしまうこともなくなります。
インスリンポンプで糖尿病治療(csiiやSAP)を行うにあたり、
スパイベルト(SPIBELT)は必須のアイテムだといっても過言ではありません。
また、最近話題のabbott社のフリースタイル リブレ(FreeStyle Libre)も
一緒にスパイベルトに入れて行動することもできますよ。
スパイベルトは種類が非常に豊富! |
スパイベルト(SPIBELT)は種類が非常に豊富です。
私が使っているのはBasicタイプのブラック/ライムzipカラーです。
スパイベルト(SPIBELT)を衣服の下に装着して隠れているので、
人目につかないということもあり非常にシンプルなタイプを使用しておりますが、
小さいお子さんや部活での使用だと、衣服の下ではなく、
上から巻いて使用している方も多いみたいです。
衣服の上から着用する場合、スパイベルト(SPIBELT)の見た目も気になりますよね。
カラーは単色だけでなく様々なものがありますので、
一度サイトで確認してみるとあなた好みのものがあるかもしれませんよ。
また、スパイベルト(SPIBELT)にインスリンポンプ以外も入れることを考えた場合、
Basicタイプでは少し小さいかもしれません。
私は趣味でロードバイクに乗っているのですが、
その際はメッセンジャータイプのスパイベルトに、
インスリンポンプと自己血糖測定器(SMBG)と財布を入れて活動しています。
使用用途に合わせて複数の種類を所持していると効果的ですよ。
インスリンポンプ兼スパイベルト
使用者の声 |
インスリンポンプで糖尿病治療を行っている方の中で、
スパイベルト(SPIBELT)を使用している方が、
ブログやyoutubeにレビューをあげているのを見つけたのでここで紹介させていただきます。
●動画●
1型糖尿病完治へのツイテル日記
●ブログ●
みなさんサマーキャンプや患者会でスパイベルト(SPIBELT)の存在を知り、
使用を始めたみたいですね。
このように口コミで少しづつ広がってはいるようですが、
サマーキャンプや患者会はしょっちゅうやっているものでもありませんので、
当サイトのようにネットを介してもっと有用な情報を広めていき、
糖尿病治療をもっともっと楽に行えるような世の中になっていけばいいですね。